来月開かれるARF=ASEAN地域フォーラムの会議を前に、韓国政府が参加国に対して、北韓の資金調達の遮断に向けた協力を呼びかけました。  
 
外交部によりますと、ARFの実務者会議が14日、テレビ会議形式で開かれ、韓半島情勢について意見交換が行われたということです。
 
この会議に出席した国は、アメリカ、中国、日本、ロシアなど27か国で、北韓も含まれていました。
 
韓国政府は会議で、「北韓のミサイルによる挑発は、国連安保理決議に反するものだ。国際社会が北韓のさらなる挑発を容認しないという断固としたメッセージを発信することが重要だ」と強調しました。
 
また、北韓は核やミサイルの開発資金をサイバー攻撃や海外への出稼ぎ労働者の派遣などを通じて調達していますが、これを遮断するため、各国の関心と協力を呼びかけました。
 
会議では参加国は決められた順番で発言できますが、韓国の発言に対する北韓の反論はなかったということです。
 
参加国は、韓半島問題のほか、ウクライナ、南シナ海、ミャンマーの問題など、国際情勢について意見を交わし、来月12日からインドネシアのジャカルタで開かれるARF外相会議で採択される見通しの声明について議論しました。
 
ARF外相会議には、北韓の崔善姫（チェ・ソンヒ）外相が出席する可能性が取り沙汰されています。