アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が政策金利の据え置きを決めたことで、韓国の中央銀行、韓国銀行が金利を据え置くか、利上げに踏み切るかの判断がさらに難しくなりそうです。
FRBは14日、政策金利を5.00~5.25%で据え置きました。
一方で、物価を安定させるため、年末までに新たな利上げを行う可能性も示唆しました。
FRBは、歴史的なインフレに対応するため、去年3月から10回連続で利上げを実施し、アメリカの政策金利は2007年8月以降、もっとも高くなっていました。
韓国との金利の差も、1.75ポイントと、これまででもっとも大きく広がっています。
FRBが年内に0.5ポイント利上げし、韓国銀行が利上げを行わない場合、韓米の金利の差は2.25ポイントに広がります。
こうなれば、外国人投資家の資金が大量に流出することが懸念されます。
一方で、利上げは景気の後退や金融不安をあおる恐れがあるという懸念もあり、韓国銀行は来月、政策金利を引き上げるかどうか、難しい判断を強いられることになりました。
市場では、一旦、FRBと同様、政策金利を据え置き、状況を見守るだろうという見方が大勢を占めています。
韓国銀行はことし2月、4月、5月と、3回連続で政策金利を3.5%に据え置いています。
韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、記者団に対して、利上げの可能性を示唆していますが、市場では、物価が落ち着いているという見方が優勢で、事実上、利上げ基調は終わったとみられています。
統計庁によりますと、韓国の物価上昇率は、ロシアによるウクライナ侵攻が発生した去年2月に3.7%だったものが同じ年の7月には6.3%にまで上昇しましたが、ことし5月の物価上昇率は3.3%と、おととし10月以降もっとも低くなり、鈍化しています。