ウォンに対する円の相場が下がり、個人による円買いの動きが目立っています。
韓国の4大都市銀行、新韓(シンハン)、KB、ハナ、ウリの円建て預金の残高の合計は、4月末は5778億円でしたが、今月11日には8039億円へと、1か月半足らずの間に39%増えました。
背景には、ウォンに対する円の相場が下がっていることがあります。
ことし4月末に100円=1000ウォンを割り込んだウォン・円相場は、現在900ウォン台前半まで9%以上、円が下がっています。
この期間のドルに対する相場は、円が5%以上安くなった一方、ウォンは4%以上高くなったことが背景にあります。
ウォンに対する円の為替レートは、16日午後3時半の時点で、100円=903ウォン82銭で、前日に比べて2ウォン38銭の円安でした。
これは、2015年6月以来およそ8年ぶりの円安水準です。
日本銀行が大規模な金融緩和策を維持すると発表したことをうけて、日米の金利差が拡大していくとの見方から、外国為替市場では円を売る動きが強まり、円はドルやユーロに対しても下がっています。