東京電力福島第一原発に溜まる汚染処理水の海洋放出が迫るなか、韓国の流通・食品業界は、消費者の不安を解消するための対策に乗り出しています。
韓国のデパート大手、ロッテ百貨店は18日、来月から水産物の放射能を測る測定器を全国の売り場に導入し、販売する商品に対する全数検査を行うと明らかにしました。
韓国のスーパー大手、イーマートも、物流センターで簡易測定器による放射能検査を行い、翌日には商品安全センターで精密測定器による検査を行うということです。
食品業界も、放射能検査など水産物の安全確保に乗り出しました。
韓国の食品大手、東遠(ドンウォン)は、放射能検査を行っている食品の種類を、ことしはじめから2倍に増やしたほか、検査の頻度も増やしました。
一方、韓国の給食大手、CJフレッシュウェイは、韓国で需要が多い魚類については、北ヨーロッパなどで行われる遠洋漁業と獲れる水産物で賄うと明らかにしました。