ソウルの中心部にある小高い山、南山(ナムサン)の頂上へのアクセスを良くするため、周辺の公園から南山の頂上までを結ぶゴンドラの設置が進められることになりました。
明洞(ミョンドン)駅近くの芸場(イェジャン)公園から南山の頂上までのおよそ800メートル区間に10人乗りのゴンドラ25台を設置するものです。
ソウル市は、2025年までの開業を目指し、およそ400億ウォンの予算を投入する計画です。
もともと、南山の頂上に登る方法は、「ロープウェイ」「バス」「徒歩」の3つがありましたが、2021年8月からバスの進入が禁止されています。また、ロープウェイは、49人乗りの2台が往復する仕組みで、待ち時間が長いことが指摘されていました。
ソウル市はこれまでにもゴンドラの設置を推進したことがありますが、環境団体の反発で計画が白紙となっていて、今回は、環境団体や専門家が参加する南山開発協議体を設置し、検討に加えるとしています。
ソウル市はまた、ゴンドラの収益を南山の生態環境の管理に充てるとしており、実現に向けた条例を新たにつくる方針です。