与党「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)代表は20日、国会で演説を行い、国会議員の制度改革に向けた3つの課題を野党に提案しました。
金代表が提案した改革案は、定数削減、職務不履行時の報酬停止、不逮捕特権の放棄、この3つです。
定数削減は、現在の300議席から、10%にあたる30議席を減らす内容です。
職務不履行時の報酬停止は、国会議員が審議を無断欠勤したり、連絡が取れない状況を作ったりすることを防ぐために提案されました。
また、不逮捕特権については、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表がすでに自身の不逮捕特権の放棄を宣言していますが、与党側は、国会議員全員による不逮捕特権の放棄を提案しました。
李在明代表は、城南(ソンナム)市長時代の都市開発をめぐる不正疑惑などで検察の捜査を受けていることに関連し、19日の国会演説で、自身に対する捜査について不逮捕特権を放棄すると表明し、「検察が逮捕状を請求すれば、出頭して審査を受け、検察の非道さを明らかにする」と強調しました。
検察は2月、李代表の逮捕状を請求しましたが、「共に民主党」が国会で過半数を占めているため、李代表に対する逮捕同意案は否決されました。