尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、フランス訪問の2日目となる現地時間の20日、パリのエリゼ宮殿でマクロン大統領と首脳会談を行い、先端技術や未来戦略産業における協力を強化することで一致しました。
尹大統領は、マクロン大統領との会談前に行われた記者会見で、「世界が不確実性と複合危機に直面している今、両国の協力は先端技術や未来戦略産業分野へと拡大されるべきだ」として、会談を通じて、実質的な経済協力の増進と安定した供給網の構築に向けた協力策を議論したい考えを示しました。
また、「マクロン大統領は、ヨーロッパのどの国の指導者よりもウクライナ支援に率先して取り組んできた。韓国は、フランスをはじめ、国際社会と緊密に協力し、ウクライナの平和と再建のための支援を積極的に行っていく」と述べました。
尹大統領は、韓国戦争にフランスが参戦したことに触れながら、フランスは「韓国の古き友」だとして、「3421人のフランス参戦者が払った高貴な犠牲は決して忘れない。おかげで韓国は経済大国へと発展し、パリの若者が熱狂するK-POPの国になることができた」と強調しました。
さらに尹大統領は、北韓と関連して、「北韓の核やミサイルの脅威は、韓半島や北東アジアを越え、世界平和に対する挑戦だ」として、「韓国は、国連安保理の次期非常任理事国として、常任理事国であるフランスと緊密に協力し対応していく」と語りました。
尹大統領は、2030年の釜山万博の誘致に対するマクロン大統領とフランス国民の関心も呼びかけました。尹大統領は、首脳会談のあと、博覧会国際事務局の総会に参加しました。