朴振(パク・チン)外交部長官は25日、テレビ番組に出演し、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は、中国と対立する理由がなく、そうするつもりもない」と述べ、「韓国と中国の友好増進に向け、引き続き戦略的な意思疎通を強化する」と明らかにしました。
朴長官は25日午前、聯合ニューステレビに出演した際、韓中関係に関する質問に対して、「相互尊重と互恵、共同利益に基づき、健全で成熟した韓中関係をつくっていくことが尹政権の基本的な立場だ」と明らかにしました。
ただ、韓国に駐在する中国のケイ海明大使が今月8日、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表との面会で、「アメリカが勝利し、中国が負けることに賭ける人たちは、あとで必ず後悔する」と述べ、韓国の外交政策を批判する発言をしたことについては、「外交官としての本分に反するものだ」と改めて強調しました。
アメリカのブリンケン国務長官の中国訪問後、米中関係を今後安定させていくため、対立ではなく競争と協力の関係に進んでいくアメリカの方針が韓国にも伝えられたと明かしました。
そのうえで、「韓国とアメリカが同盟として緊密に連携することが必要で、北韓の核問題を解決するためには、中国の建設的な役割が非常に重要だということで一致した」と説明しました。
ブリンケン国務長官は18日から2日間の中国訪問で、習近平国家主席や外交トップの王毅共産党政治局員、秦剛国務委員兼外相と会談し、対話のチャンネルを維持することで一致しました。
ブリンケン国務長官は、訪中前と後に朴長官と電話で協議したほか、国務省で東アジアと太平洋を担当するクリテンブリンク次官補が中国訪問後に韓国を訪れ、訪中結果について説明しました。