北韓が打ち上げに失敗して韓半島西の海、西海(ソヘ)に墜落したロケットに搭載されていた軍事偵察衛星とみられる残骸を、韓国軍が先週、回収していたことが、KBSの取材でわかりました。
北韓の朝鮮中央通信は先月31日、平安北道(ピョンアンプクド)東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場から軍事偵察衛星「万里鏡(マルリギョン)1号」を衛星運搬ロケット「千里馬(チョルリマ)1」に搭載して打ち上げたものの失敗したと明らかにしていて、韓国軍は落下地点となった西海で捜索活動を続けていました。
政府の関係者はKBSの取材に対し、先週、「万里鏡1号」と推定される物体を海中から引き揚げたと明らかにしました。
物体の状態は良く、衛星の形を保っていて、回収直後に大田(テジョン)にある国防科学研究所に移され、韓米が共同で分析を行っているということです。
回収した物体が、北韓が軍事偵察衛星だと主張する「万里鏡1号」であれば、北韓の偵察監視能力を把握するうえで重要な役割を果たすとみられます。
韓国軍は今月15日に、北韓の衛星打ち上げに使われたロケットの2段目とみられる直径2.5メートル、長さ15メートルの円筒型の物体を海中から回収し、調査を進めています。
*8月24日修正