産業の中核となる鉱物資源のグローバル・サプライチェーンを安定させるため、韓国とアメリカ、モンゴルの3か国間による協議体が発足しました。
外交部によりますと、モンゴルを訪問中の李度勲(イ・ドフン)第2次官は、アメリカ国務省で経済・エネルギー問題を担当するフェルナンデス国務次官、モンゴル鉱業・重工業省のガンバタール大臣とともに3か国間の協議体を発足させ、重要資源となる鉱物のサンプル分析での協力や鉱物資源探査情報の共有などについて意見交換しました。
3か国はまた、重要な鉱物資源に関する実務協議の定例化にも合意したということです。
モンゴルは、世界でも有数の鉱物資源に恵まれた国で、最近のサプライチェーンの再編など、経済安全保障の観点からも注目を集めている国の1つです。
外交部は去年8月、朴振(パク・チン)外交部長官がモンゴルを訪れた際、「希少金属協力センター」の設立に合意し、現在、産業通商資源部とともに両国間の具体的な協力策を議論するための「希少金属協力委員会」の新設を推進しています。
今回の協議体の発足について、外交部は、「鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)のパートナー国と資源保有国の協力の模範事例に発展させていく計画だ」としています。
一方、李次官はこの日、フェルナンデス次官と別途、面談し、韓米の経済分野における懸案や、両国の経済協力の強化策について議論しました。
双方は、4月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のアメリカ訪問中に両国の首脳間で合意した経済安保、中核・新興技術分野における協力事項を忠実に進めていくことで一致しました。
また、鉱物安全保障パートナーシップにおいても、協力の強化を継続し、鉱物のグローバル・サプライチェーンの安定化に貢献することで合意したということです。