尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、今後の財政運用について「現金給付などの財政支出を増やすことは、未来世代に対する略奪だ」として、断固として排除する方針を示しました。
尹大統領は28日、青瓦台の迎賓館で2027年までの中期財政運用や来年度予算の編成の方向性を議論する「財政戦略会議」を開きました。
尹大統領は会議で、「一部では依然として、借金をつくってでも現金給付などの財政支出を増やすべきだという声が出ているが、それは未来世代に対する略奪だ。断固として排除すべきだ」と指摘しました。
また、「国民を大切にする政府かどうかは、目の前の政治的損得より、国と未来世代のために財政を健全に運営しているかどうかでわかる」と強調しました。
さらに、「政治的野心ではなく、国と国民を想うなら、緊縮財政は避けられない。いまの政権は前の政権とは異なり責任感がある。持続可能な財政運営の基調を堅持していく。政治補助金はなくし、経済補助金は生かし、社会補助金は効率化、合理化すべきだ」と述べました。
尹大統領は、「就任後のこの1年間で、前の政権の放漫財政を健全財政に確実に変えてきた。これにより、韓国の財政健全性について懸念を示していた格付け会社も韓国政府の努力を前向きに評価している」と強調しました。