高齢化の影響で、先月、国内での人口移動がこの48年間でもっとも少なかったことがわかりました。
統計庁が28日に発表した5月の国内人口移動統計によりますと、先月の国内での移動者数は去年の同じ月に比べて4.9%減って49万7000人でした。
5月の統計としては、48万人だった1975年以降、もっとも少ないものです。
少子高齢化で、活発に移動する若年層の人口が減っていることが背景にあります。
また、3月と4月の住宅取引件数が10.7%減少するなど、引っ越しの需要が減ったことも影響しました。
人口100人あたりの移動者数を表す「人口移動率」は、0.6ポイント減少して11.4%でした。
転入人口から転出人口を差し引いた数を市・道別に見ますと、京畿道(キョンギド)4427人、仁川(インチョン)市1991人、忠清南道(チュンチョンナムド)1154人などと、8の市・道で転入超過となりました。
これに対して、ソウル市はマイナス3353人、慶尚南道(キョンサンナムド)はマイナス1399人、釜山(プサン)市がマイナス1195人などと、9の市・道で転出超過となりました。