東京電力福島第１原発の処理汚染水の海洋放出による海洋汚染の懸念が広がるなか、海水を使って精製する天日塩がスーパーなどで品薄になり、値上がりしていることから、海洋水産部は、天日塩の価格を安定させるため、29日から来月11日まで、天日塩の政府備蓄分400トンを市場に供給することになりました。

海洋水産部によりますと、消費者価格や需給状況などを考慮し、全国のスーパーや伝統市場に天日塩の備蓄分400トンを放出するということです。

政府が放出する天日塩は、農協ハナロマートの良才（ヤンジェ）市場や大田（テジョン）、釜山（プサン）店、水協海（パダ）マートなど25の店舗で購入できます。

伝統市場の場合は、30日に水協中央会
のホームページに市場の名前が公開されます。

天日塩の政府備蓄分は、今月の消費者価格よりおよそ20％安い価格で販売され、1日に放出する量は、販売環境などを考慮して、50トン前後とする見通しです。