尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は29日、権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官の後任に金暎浩(キム・ヨンホ)誠信女子大教授(63)を指名し、閣僚級の国民権益委員長には元釜山(プサン)高等検察庁長の金洪一(キム・ホンイル)弁護士(67)を任命したほか、次官級閣僚13人を交代させる人事を発表しました。
統一部長官に指名された金暎浩氏は、保守系の李明博(イ・ミョンバク)政権で大統領府の統一秘書官を務めていて、北韓に厳しい姿勢で臨む「強硬派」とされています。
国会での聴聞会を経て正式に任命されます。
去年5月の尹錫悦政権発足当初から統一部長官を務める権寧世氏は、来年4月の国会議員総選挙の準備に入るとみられています。
国民権益委員長に指名された金洪一氏は、検察出身で、大検察庁中央捜査部長時代には尹大統領と一緒に勤務しています。
一方、次官人事も発表され、統一部次官には文勝鉉(ムン・スンヒョン)タイ駐在韓国大使(59)が任命されました。
外交部第2次官には、呉ヨンジュ(オ・ヨンジュ)ベトナム駐在韓国大使(59)が起用されました。
また、文化体育観光部第2次官には北京オリンピック重量挙げ金メダリストの張美蘭(チャン・ミラン)竜仁大学教授(39)が任命されました。