韓国最大の労働組合の全国組織が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の退陣などを求めて、ストライキに入りました。
労働組合の全国組織、民主労総は、ストの目的として、尹政権の退陣に加えて、最低賃金の引き上げ、労働組合に関する法律の改正、労働組合に対する弾圧の阻止、福島第一原発から出る汚染処理水の海洋放出の阻止などを掲げています。
民主労総の執行部は3日午前、大統領室の庁舎前で記者会見を開き、「尹大統領は、国民が国民と民主主義のために使うよう与えた権限を、労働者の弾圧と国民生活の破壊に使っている」と政権を糾弾しました。
120万人の組合員のうち40万人から50万人がストに参加する見通しです。
民主労総は、15日までストを続けるとしていますが、ストは産業別に1日または2日間に限って実施し、製造業の工場も時限ストにとどめるため、一般市民に大きな影響はないと説明しています。
民主労総はまた、尹政権の退陣を訴えるため、今月4日と7日、11日、そして14日に、全国各地でろうそく集会を開く計画です。