日本の景気回復や円安などで日本の株式市場に対する韓国人投資家の関心が高まったことで、ことし上半期の日本の株式の購入件数が過去最高となりました。 
 
韓国預託決済院が3日まとめたところによりますと、ことし１月から６月までの国内投資家による日本株の購入件数はおよそ4万5000件で、去年の同じ期間に比べて70％増え、統計を取り始めた2011年以降で最も多くなりました。
 
6月だけでみても、日本株の購入件数はおよそ1万5000件で、5月の記録を更新し、これまでで最多となっています。
 
購入件数の急増にともなって、保有する株価の総額も大幅に増えています。
 
国内投資家の日本株の買い越し額は、ことしの上半期は1億3200万ドルで、去年の上半期から13倍に増え、おととしの上半期に次ぐ高さとなっています。
 
日本株が人気を集めている理由について、大信（テシン）証券の研究員は、「1月から3月までの日本のGDP＝国内総生産の実績が予想を上回ったことで、投資家は日本経済が徐々に回復するだろうと期待しているようだ」と説明しています。
 
また、SK証券の研究員は、「ウォーレン・バフェット氏が日本の商社に投資したことに加え、円安が韓国の投資家を日本の株式市場に引き寄せた」としています。
 
アメリカの有名投資家であるバフェット氏は、４月に日本を訪問した際に、日本株の追加投資を示唆し、その後、バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは日本の五大商社の株式を買い増し、保有比率を8％前後に引き上げています。