石油の価格が急落したことなどをうけ、先月の物価上昇率は21か月ぶりに3％を下回りました。 
 
統計庁によりますと、6月の消費者物価指数は111.12で、１年前と比べて、2.7％上昇しました。
 
物価上昇率が2％台となったのは、2021年9月以来、21か月ぶりです。
 
物価上昇率は、ことし1月の5.2％から、2月に4.8％、3月4.2％、4月3.7％、5月3.3％と鈍化が続いていました。
 
とくに、石油類は、前の年に比べて25.4％下落し、統計を取り始めた1985年1月以降で最も大きい減少幅を記録しました。
 
統計庁は、インフレの鈍化傾向について、石油類の価格の下落にくわえて、サービス部門の上昇率が縮小したことを理由に挙げています。
 
消費者物価指数のうち、食料品やエネルギーを除いた物価の上昇率も、5月の3.9％から6月は3.5％へと0.4％ポイント下落しました。