去年、薬物犯罪で摘発された人は1万8000人を超え、これまででもっとも多かったことがわかりました。  
 
最高検察庁にあたる韓国の大検察庁によりますと、去年摘発した薬物犯罪者は2018年に比べて46％増えて、1万8395人と、これまででもっとも多かったということです。
 
薬物犯罪者の年齢も低くなり、30代以下が2018年の2倍以上に増えて1万988人でした。
 
なかでも19歳以下は、2012年に38人だったものが481人に増え、この10年間で11倍に増えました。
 
検察は、年齢が下がっている原因として、検索エンジンでも見つけられないウェブサイトの「ダークウェブ」やSNSなど、オンラインでの流通が活発になったことを挙げています。
 
外国人の薬物犯罪も増えていて、外国籍の薬物犯罪者は去年、2573人と、過去最多となりました。
 
なかでも、薬物を密輸した外国人は、2018年の521人から1392人に2倍以上に増えました。
 
薬物犯罪の蔓延を受け、大検察庁はことし5月、薬物犯罪への捜査を指揮する「薬物・組織犯罪部」を復活させています。
 
大検察庁は、引き続き海外の関係機関との連携を強化するほか、オンラインでの薬物の流通に対応するため、不審な検索キーワードを自動で洗い出すなど、モニタリングシステムを強化する方針です。