北韓での食糧難が伝えられるなか、WFP=世界食糧計画は、ことし下半期の北韓への支援を去年の3倍以上に増やすことを目指して寄付を募っています。
アメリカの北韓専門メディア、NKニュースが現地時間の6日に報じたところによりますと、WFPは、ことし下半期の北韓支援の目標額を3800万ドルに設定し、募金活動を行っているということです。
これは、去年の目標額の3倍を超えますが、現在の募金額は、すでに目標額の96%を達成しているということです。
WFPは、「国際機関の職員に対して北韓の国境が再び開放されれば、直ちに保育所の子どもや妊婦、病院の患者などのための食糧支援を再開する」としています。
あわせて、ビタミンやタンパク質を強化したビスケットなど77万人分を支援する計画です。
北韓では、食糧難で餓死者が相次いでいるとされていて、韓国の情報機関、国家情報院は5月末の国会情報委員会への報告で、「北韓の食料難が深刻化し、餓死者が例年の3倍に急増した」との見方を示しています。