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政治

IAEA事務局長 汚染処理水の安全基準合致を韓国で繰り返し強調

Write: 2023-07-10 15:46:10Update: 2023-07-10 15:48:49

IAEA事務局長 汚染処理水の安全基準合致を韓国で繰り返し強調

Photo : YONHAP News

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、7日から9日までの韓国訪問中、福島第一原発に溜まる汚染処理水の海洋放出は「安全基準に合致している」とするIAEAの検証結果を韓国政府、野党、そしてメディアに対して強調しました。 
 
グロッシ事務局長は9日、朝鮮日報とのインタビューで、福島第一原発に溜まる汚染処理水の海洋放出は「安全基準に合致している」とする見方を示し、汚染処理水を「飲むこともでき、その中で泳ぐこともできる」と述べ、汚染処理水は安全との認識を強調しました。
 
ただ、ALPS=多核種除去設備の性能検証や、東京電力が管理すると表明した30種類の放射性核種のうち、9種類だけを測定して検証した理由などについては言及しませんでした。
 
グロッシ事務局長は7日夕方に韓国入りし、8日に劉国熙(ユ・グッキ)原子力安全委員長と面会し、今後IAEAが行う汚染処理水のフォローアップ検証に韓国の専門家も参加させてほしいという韓国側の要請に対し、「可能な方法を探る」と答えたということです。
 
グロッシ事務局長はそのあと、朴振(パク・チン)外交部長官と会談しました。外交部は、「国民が安心できる方策について深い議論をした」としていますが、具体的な議論の内容については明らかにしていません。
 
グロッシ事務局長は9日、韓国を離れる前に、汚染処理水の海洋放出に反対する最大野党「共に民主党」の議員らとも会談し、IAEAの立場を改めて説明しました。
 
一方、ソウルでは8日、グロッシ事務局長の韓国訪問に合わせて、汚染処理水の海洋放出をめぐる日本政府の計画に抗議するデモが行われ、数百人が参加しました。
 
日本政府と東京電力は、ことし夏頃までの放出開始を目指していて、韓国政府は、日本の海洋放出計画の最終段階で韓国側と協議することや、その後の検証に韓国の専門家を参加させることを日本とIAEAに対して求めています。
 
今週リトアニアで開かれるNATO=北大西洋条約機構の会合に合わせて開かれる予定の韓日首脳会談で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、汚染処理水の海洋放出に関する韓国政府の立場を伝えるとみられています。

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