尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、リトアニアで開かれているNATO=北大西洋条約機構の首脳会議で、NATOとの軍事情報の共有を拡大していく方針を表明しました。
尹大統領は現地時間の12日、リトアニアの首都ビリニュスで開かれているNATOの首脳会議に出席し、「今日のような『超連結時代』にヨーロッパとアジアの安全保障を切り離して考えることはできない」としたうえで、NATOと軍事情報の共有を拡大していく方針を示しました。
尹大統領は、「NATOは去年採択した指針で、大西洋地域とインド太平洋地域の安全保障が緊密につながっていることを確認し、相互パートナーシップの重要性を強調している。韓国のインド太平洋戦略もNATOを重要なパートナーと定めている」と述べました。
また、「今回の会議をきっかけに、韓国とNATOは、サイバー分野など11の分野での連携強化を盛り込んだITPP=国別適合パートナーシッププログラムを締結し、協力を制度化していくことにした。韓国は、インド太平洋地域のサイバー安全保障をリードする国として『国際サイバー訓練センター』を設置することを決めた」と明らかにし、サイバー安全保障での協力が活性化することへの期待を示しました。