インドネシアを訪問中の朴振(パク・チン)外交部長官と林外務大臣は、福島第一原発の汚染処理水の海洋放出への対応など、前日の韓日首脳会談で話し合われた内容に基づいて、詳細を協議しました。
朴長官と林外務大臣は13日、ASEAN=東南アジア諸国連合の拡大外相会議に出席するため訪れているインドネシアのジャカルタで会談しました。
韓日外相会談は、ことし5月にG7=主要7か国首脳会議に合わせて広島で開かれて以来です。
今回の会談は、12日にリトアニアで開かれた韓日首脳会談の直後に開かれ、首脳間で議論された内容にもとづいて詳細が詰められたものとみられます。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は岸田総理大臣との会談で、▲福島原発の汚染処理水の放出がすべて計画どおりに行われているかモニタリングした情報をリアルタイムで共有すること、▲点検する過程に、韓国の専門家も参加させること、▲放射性物質の濃度が基準を超えるなどの異常があれば、放出をただちに中止し、韓国側に通知すること、この3点を日本側に要請しています。
外相会談では、これらを実現するための具体的な措置について話し合われたものとみられます。
これに先立って、国務調整室の朴購然(パク・クヨン)第1次長は13日午前、汚染処理水の海洋放出に関する定例の会見で、「韓国側が要求した措置の履行に向けて、早急に日本側との協議を始める方針だ」と話しています。
2023年8月23日修正