尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、リトアニア、ポーランド、ウクライナ訪問を終え、現地時間の16日に帰国の途に就きました。韓国には17日午前に到着します。
尹大統領は11日から2日間、リトアニアで開かれたNATO=北大西洋条約機構の首脳会議にパートナー国として出席しました。
今回の会議をきっかけに、韓国とNATOは、サイバー分野など11の分野での連携強化を盛り込んだITPP=国別適合パートナーシッププログラムを締結し、協力を制度化していくことにしました。
尹大統領はまた、NATO首脳会議に合わせて岸田総理大臣と会談し、福島第一原発の汚染処理水の海洋放出について議論しました。この中で尹大統領は、海洋放出が計画通りに行われるか確認するモニタリング情報をリアルタイムで韓国と共有するほか、点検の過程に韓国の専門家も参加できるよう要請しました。
リトアニアのあと、ポーランドに移動した尹大統領は13日にドゥダ大統領と会談しました。会談では、ウクライナの再建をはじめ、防衛産業や原発、インフラなど、戦略的分野での協力を強化することで一致しました。
ポーランドでの日程を終えた尹大統領は現地時間の15日、ロシアの侵攻が続くウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談しました。会談では、人道・財政支援を拡大する内容を盛り込んだ「ウクライナ平和連帯イニシアティブ」を推進することで一致しました。