ことし上半期に北韓から韓国に逃れてきた脱北者は99人で、100人近くに上っていることがわかりました。 
 
去年の同じ時期の19人に比べて大きく増加しています。
 
ことし上半期の内訳をみると、1月から3月までの3か月間に韓国に入った脱北者が34人だったのに対して、4月から6月は男性18人、女性47人の、合わせて65人と、増加傾向にあります。
 
北韓は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国境を封鎖していたため、最近の脱北者のほとんどは、北韓から直接韓国に渡ってきたのではなく、新型コロナの感染拡大前に中国に脱北したあと、中国の移動規制などの影響で現地での滞在を余儀なくされていた人たちだということです。
 
統一部は、ことし、韓国に流入する脱北者が増加していることについて、中国が最近、国内外の移動規制を緩和したことが背景にあると分析しています。
 
これまで韓国に逃れてきた脱北者は、累計で3万3981人となっています。