韓国とアメリカは「核協議グループ」の初会合で、韓米同盟の強化と、アメリカが核戦力を含めた抑止力で韓国を防衛するという公約をあらためて確認しました。
核協議グループの初会合は18日、ソウルの大統領室で開かれ、韓国側から国家安保室の金泰孝(キム・テヒョ)第1次長、アメリカ側からは国家安全保障会議でインド太平洋を担当するキャンベル調整官、国防政策と軍縮管理を担当するアバクロンビー調整官などが参加しました。
金次長は、会合後の会見で、「韓米がともに話し合い、決定し、行動に移すための一体型の拡大抑止体制へと進んでいく」と語りました。
金次長によりますと、韓米は拡大抑止を強化するため、核作戦の遂行時におけるアメリカの核資産と韓国の通常兵器を利用した共同作戦の具体化や、アメリカの核戦略資産の定期的な韓国展開など、5つの分野で合意したということです。
韓米は今後、シミュレーションによる訓練を随時行うほか、韓国の核に対する専門性や実戦能力を高めるため、韓国の専門家などをアメリカに派遣し、教育や訓練を行うことにしたということです。
キャンベル調整官は、「北韓のいかなる挑発や侵攻をも抑制する強力な意志と能力を持っている」として、北韓が核兵器を使用した場合は、「圧倒的な対応をとる」と述べました。
キャンベル調整官はまた、アメリカの原子力潜水艦が釜山に寄港中であると明らかにし、「韓半島の平和と安定に対する貢献はもちろん、核抑止に対する意志を示すための一連の活動だ」と強調しました。
アメリカの原子力潜水艦が韓国に寄港したのは、1981年3月以来、42年ぶりです。
一方、核協議グループへの日本の参加については、「将来的に拡大する可能性はあるが、今は2国間の努力に集中する」と述べました。
核協議グループは今後、年に4回行われる予定で、次回は8月に予定されている韓日米首脳会談の後に開かれるということです。