福島原発の汚染処理水の海洋放出をめぐって議論する韓日外交当局の局長級協議が、来週明けに日本で開かれる見通しです。
外交部の報道官が20日の定例の会見で明らかにしたところによりますと、韓国と日本は、首脳会談での合意内容を実施に移すための方策などを議論する局長級協議を来週初めに日本で開くことで調整しているということです。
協議では、科学的安全性だけでなく、韓国国民が安心できる高い信頼性と透明性を確保するためのさまざまな方策が議論される見通しです。
外交部の当局者は記者団に対して、「韓国の専門家の派遣だけでなく、放出がすべて計画どおりに行われているかモニタリングした情報をリアルタイムで共有することや、放射性物質の濃度が基準を超えるなどの異常があれば、放出をただちに中止し、韓国側に通知することなどを議論する」と説明しました。
さらに、こうした議論は汚染処理水の海洋放出を前提にするものではないとしたうえで、「先週開かれた韓日首脳会談を受け、具体策を履行するための協議だ」と強調しました。