韓国銀行は21日、韓国の輸出に関する報告書をまとめ、今後、ITを中心に景気が上向いても、輸出は大きく伸びない可能性があるとの見方を示しました。
報告書では、新型コロナウイルスの感染拡大のあと、貿易をめぐる環境の不確実性が増し、世界的に製造業の不振が続いていると指摘しています。
こうした現象は、韓国などIT産業への依存度が高いアジアの国で特に著しく、中国のコロナ禍からの経済再開、いわゆる「リオープン」が内需を中心に進み、ほかの国への波及効果が予想より小さくなっていることが背景にあるとしています。
報告書は、ことし下半期以降も、アメリカと中国の対立や中国の経済成長の鈍化、各国の産業構造の変化、韓国製品の競争力低下など、様々な要因により、輸出が大幅に回復する可能性は低いとしています。
報告書は、そのうえで、「技術競争力の確保や輸出構造の多角化に取り組む必要がある」と提言しています。