北韓がミサイルによる挑発を続け、韓半島を取り巻く緊張が高まっているなか、来月予定されている韓国と日本、アメリカの首脳会談で、3か国による共同訓練の定例化に向け、どのような議論が行われるか関心が集まっています。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は8月中にアメリカで、バイデン大統領、そして岸田総理大臣と3か国首脳会談を行うことになっています。
首脳会談の議題について、大統領室の高官は24日、「まだ決まっていない」と述べました。
一方、韓国では、3か国の首脳が共同訓練の定例化についても議論するという見方が出ています。
韓日米の3か国は、ことし4月に3年ぶりに開いた次官補級の安全保障会議で、ミサイル防衛訓練、対潜水艦訓練などを定例化することで合意したのに続いて、先月にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議の場でも年間の共同訓練計画を策定することで一致しています。
アメリカ国防総省でインド太平洋地域の安全保障を担当するラトナー次官補は21日、アメリカのシンクタンクとの対談で、「韓日米3か国は、北韓が行動を起こしたあとの対応ではなく、定例化された共同訓練を検討している」と述べています。