在韓米軍に所属する兵士が韓国と北韓の軍事境界線を越えて北韓側に入ってから1週間が経ちましたが、アメリカ政府は、兵士の安否を含め、状況の確認ができていないことがわかりました。 
 
アメリカ国務省のミラー報道官は現地時間の24日、在韓米軍所属のキング二等兵が今月18日に北韓側に入った問題について、「先週以降、北韓との新たなやりとりはなかった」と述べました。
 
これに先立ち、国連軍司令部のハリソン副司令官は、海外メディアとのインタビューで、「休戦協定で設けられたホットラインを通して、北韓側との対話を行っている」と明らかにしています。
 
これについてミラー報道官は、「国連軍司令部は、北韓がメッセージを受け取ったと発表したが、それを実際の応答と見なすべきかどうかは各自の判断に任せる」と述べ、連絡を行ったことだけで対話が成立しているとは言えないという見方を示唆しました。
 
そのうえで、アメリカは複数のチャンネルを通じて北韓側にメッセージを送っているものの、まだ反応はないと説明しました。
 
一方、北韓は、この問題に関する声明や談話、報道を行っておらず、沈黙を守っています。