韓国軍の兵力が去年、定員の50万人を下回ったとする報告書について、防衛力の低下を危惧する声が出ているなか、国防部は、「年平均では50万人を維持した」と説明しました。
韓国国防研究院は、毎年、年末時点の兵力を発表していて、今月23日の報告書によりますと、去年の韓国軍の兵力は48万人だったということです。
国防部は25日の定例記者会見で、「軍の兵力は、1年間の平均で判断する」としたうえで、「2022年度は、50万人体制を維持した」と説明しました。
韓国軍は、ことしから2027年までの国防中期計画で、兵力を50万人に維持するとしています。
韓国国防研究院の年末基準の統計によりますと、韓国の兵力は2002年は69万人でしたが、2018年には57万人で60万人を下回り、2022年には50万人を下回りました。
少子化による兵力の減少と兵役期間の短縮が原因として挙げられています。