尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は26日、閣僚級のロシア駐在韓国大使に李度勲(イ・ドフン)前外交部第2次官を任命しました。
ロシア駐在大使は、前任の大使が外交部の第1次官に任命されて以降3か月間、空席となっていました。
ロシア駐在大使は、アメリカ、中国、日本、国連、OECD=経済協力開発機構に駐在する大使とともに閣僚級です。
李氏は、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に新たに設けられた韓半島平和交渉本部長に任命され、北韓の核問題をめぐる6か国協議の韓国側首席代表として、南北、そして米朝対話に深くかかわりました。
2020年12月に外交部を退職したあとは、当時大統領候補だった尹大統領側の政策諮問団に加わり、尹政権発足後、多国間外交を総括する外交部第2次官に任命されました。
韓国がウクライナへの積極的な支援の方針を表明したことで、ロシアは韓国を「非友好国」に指定していることから、今後、李氏はロシアとの政治的、経済的緊張を和らげる役割を果たすとみられます。