尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は27日、韓国戦争の休戦協定の締結70年周年を記念する式典に参加し、韓国戦争に参加した国連軍の退役軍人たちに対して感謝の意を表しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は27日、韓国戦争の休戦協定の締結から70年を迎えて釜山の映画祭で知られる劇場「映画の殿堂」で開かれた記念式典で演説し、「国連軍として韓国戦争に参加した勇士たちは、人生の華の時期に、名も知らぬ国の自由を守るために自分のすべてをささげた、真の英雄だ」と述べ、敬意を表しました。
尹大統領は、「今日の韓国は、国連軍の犠牲と献身、血のついた軍服のうえに築かれた。戦争の悲惨な傷跡と廃墟から立ち上がり、自由民主主義と市場経済にもとづいて目覚ましい成長と繁栄を成し遂げた」としたうえで、「国連軍司令部はいまも、韓半島の平和を守る役割を果たしている」と強調しました。
また、「韓国軍の兵士1000人あまりが現在、世界の13か国で平和維持活動に参加している。国際社会の責任ある一員として、自由民主主義国家と連帯し、韓米同盟を軸に、インド太平洋地域だけでなく、世界の自由、平和、繁栄のために引き続き取り組む」と話しました。
一方、尹大統領は式典の前に、国連参戦国の政府代表団50人あまりとともに釜山にある国連記念公園を訪れ、国連軍慰霊塔に献花し、黙とうを捧げました。
この公園には、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなどから韓国戦争に参加して亡くなった2320人の遺骨が安置されています。
国連軍慰霊塔は、1978年に建立されましたが、韓国の大統領が在任中にこの慰霊塔を参拝したのは初めてだと、大統領室は説明しています。