外交部は2日、軍の部隊によるクーデターで混乱が広がる西アフリカのニジェールの全域に対して、4段階ある渡航警戒レベルの上から2番目の「出国勧告」を発令しました。
外交部はすでに、首都ニアメーをのぞくニジェールのすべての地域に「出国勧告」を出していましたが、今回、ニアメーを含めての勧告となりました。
ニジェールでは先月、軍の部隊によるクーデターで欧米寄りの大統領が追放されたのをきっかけに、ニアメーで旧宗主国のフランスに反発するデモが起き、フランス大使館を攻撃するなど混乱が広がり、フランスやスペイン、イタリアなどは自国民を退避させる準備を進めています。
外交部によりますと、ニジェールでは、一部の国境と空港が閉鎖され、市内では放火や略奪が発生するなど、治安が悪化しているということです。
外交部によりますと、ニジェールに滞在していた韓国人14人のうち3人はフランス政府が手配した航空機でパリに退避し、残りの11人も安全が確認されたということです。
外交部は、現地の状況を見守りながら、必要であれば渡航警戒レベルのさらなる引き上げも検討する方針です。