韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理は今月21日から行われる韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・シールド」を前に、関係機関と準備の状況を確認しました。
総理室によりますと、韓国務総理は3日、ソウルの政府庁舎でことしの演習に向けた準備の状況を確認する会議を開いたということです。
会議には、行政安全部などの関係省庁の担当者、自治体の首長、韓国軍の指揮官らが出席しました。
この演習は、戦争や自然災害など国の非常事態を想定して、実質的な任務の遂行手順を確実なものにするため、毎年1回、全国規模で実施する訓練です。
ことしは今月21日から4日間行われます。
政府は、核やミサイルの高度化、サイバー攻撃、ドローンによるテロなど、北韓によるさまざまな形での挑発に対応できるよう、総力戦の演習を行うことで、非常時に備える政府の能力を確認する方針だと説明しました。
韓国務総理は、「非常時における関係機関の役割分担の明確化や、具体的な行動手順の熟知など、基本的なことができなければ、国民の命と安全は守れない」として、関係機関に演習に積極的に臨むよう呼びかけました。
一方、23日には、6年ぶりに一般市民が参加する、空襲に備える「民防衛訓練」も実施され、住民の避難や車の通行規制などが行われます。