広島への原爆投下から78年を迎えた6日、韓国で被爆者が多く暮らす慶尚南道(キョンサンナムド)陜川(ハプチョン)郡で慰霊式が開かれました。
慰霊式には、韓国の国会議員や原爆被害者協会の関係者のほか、韓国にある日本大使館や、日本の市民団体の関係者ら300人あまりが参列しました。
陜川郡の金潤哲(キム・ユンチョル)郡守は、「苦痛と恐怖の中で生を終えられた韓国の原爆犠牲者に深い哀悼の意を表するとともに、今もなお後遺症に苦しんでいる被害者と、遺族にもお見舞い申し上げる」と述べました。
韓国人の被爆者は、およそ7万人から10万人と推定され、生存者は、ことし6月の時点で2210人となっています。
陜川郡の慰霊閣には、犠牲者1115人の位牌が納められています。