韓国で無差別殺人やテロなどの犯行予告が相次いだことを受け、警察は、武装した機動隊員や装甲車を全国の主な密集地域に出動させています。 
 
韓国では、ソウル郊外城南（ソンナム）市の商業施設で今月3日、20代の男が市民を無差別に襲い、14人が負傷し、このうち60代の女性が3日後に亡くなりました。

また、先月21日にもソウルで30代の男が通行人を次々と刺し、1人が死亡、3人が負傷する事件が起きています。
 
これを受け、警察は今月4日、全国の主な密集地域に機動隊員や装甲車を配置したほか、地下鉄の駅やデパートなど人通りが多い場所に1万2000人あまりの警察官を配置しました。
 
警察の対応について、安心できるとの反応がある一方、実効性を疑う声も出ています。
 
これに対して、警察の関係者は、「犯罪の予防効果を期待している」としたうえで、「市民が安全を実感できるまで、当分の間は対策を続ける計画だ」と説明しています。