政府は、今月18日にアメリカで開かれる韓国、日本、アメリカの3か国による首脳会談で、福島第一原発に溜まる汚染処理水の海洋放出について話し合うかどうか、事前に協議したことがないと明らかにしました。また、3か国の首脳による共同声明に海洋放出への支持を盛り込むよう日本政府が要求したとする報道についても否定しました。
朝鮮日報は8日、韓日米の外交当局が今月18日の首脳会談で発表される共同声明の内容を調整しているなか、日本が福島原発の汚染処理水の海洋放出への支持を盛り込むよう要求し、協議が難航していると伝えました。
これについて大統領室の関係者は、「首脳会談の議題に福島第一原発の汚染処理水を含める案は、議論されていない」と述べました。
また、日本側が共同声明に支持の表明を盛り込むことを要求した事実もないと強調しました。
国務調整室の朴購然(パク・クヨン)第1次長も、「公式的には聞いたことがない内容だ」と述べました。
朴次長はまた、7日に開催された韓日の実務協議で、IAEA=国際原子力機関が福島第一原発に開設した現地事務所に韓国人専門家を派遣する韓国政府の提案について、「両国間で意見調整が進展している」と述べました。