大型の台風6号が、韓国に向け北上しているなか、中央災害安全対策本部は8日午後5時に、台風の警戒レベルを、4段階のうち最も高い「深刻」に引き上げました。
気象庁によりますと、台風6号は10日の午前に韓国南部に上陸し、その後、北上を続け、11日未明には、北韓に接近するものとみられます。
このため、中央災害安全対策本部は、9日から11日にかけて、全国各地で台風6号の影響が出る可能性があるため、警戒レベルを引き上げたということです。
とくに、江原道(カンウォンド)東部では600ミリ、慶尚北道(キョンサンブクト)北部では300ミリの大雨が降る見込みです。
中央災害安全対策本部は、台風による被害を最小限に抑えるため、浸水のおそれがある半地下住宅や地下道、河川の周辺、海岸道路、防波堤などへの進入を制限し、住民を避難させるよう関係省庁に呼びかけています。
また、朝のラッシュアワーに公共交通機関を増便すると同時に、災害メッセージなどを通じて通行制限や気象状況に関する情報を国民に迅速に提供するよう指示しました。
さらに、国民に対しても、気象状況を注視し、外出や野外活動を控えるよう呼びかけています。