大型の台風6号が韓国に向け北上しているなか、大統領室は、非常事態に備えて24時間体制の運用を始めました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、8日に台風6号への対応を協議するため緊急会議を開いたのに続き、9日も中央災害安全対策本部などから、随時、台風の移動経路や対策の状況などの報告を受けています。
大統領室の関係者によりますと、台風6号が首都圏を直撃すると予測されていることを受けて、尹大統領は大統領室や官邸など、場所や時間を問わず、随時、状況をチェックし、指示を出す予定だということです。
また、台風の影響を見越して国内の各所に退避しているボーイスカウト・ガールスカウトの最大のキャンプ大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者が、台風の被害にあわないよう、政府として対応しているということです。
自然災害への対応の不備による被害としては、先月、集中豪雨で増水した川の水が近くの地下道に一気に流れ込み、14人が亡くなる事故が起きています。
警察や自治体などが適切な措置を取らなかったとされていて、尹大統領は、「過去の災害対応の不備を繰り返してはならない」と強調しました。