先月、ソウル市の新林(シンリム)駅近くで通り魔事件が発生したあと、同様の殺人を予告する投稿がオンライン上で相次いでいるなか、警察庁国家捜査本部は11日午前9時までに、全国で315件の殺人予告を摘発し、投稿者119人を検挙、11人を逮捕したと発表しました。
新林駅の事件のあと頻発している殺人予告は、今月初めにソウル郊外の商業施設で別な通り魔事件が起きて以降、さらに速いペースで増えています。
この数日間だけでも、殺人予告の投稿は100件以上増え、検挙された人も50人以上増えました。
投稿は10代の青少年を中心に広がっています。
検挙された若者のなかには、法律を犯しても逮捕されない刑事未成年者、いわゆる「触法少年」も多数含まれています。
警察はこれら触法少年について、犯罪容疑が認められれば管轄裁判所の少年部に送致し、少年保護処分とする措置を取っています。
殺人予告の急増により、国民の間で不安が広がっていることから、警察と検察は、犯罪の重大性と、逃走や証拠隠滅の可能性などを見極めたうえで、身柄を拘束して捜査を進める方針です。