韓国と日本、そしてアメリカによる首脳会談の開催を控え、大統領室はこの3か国の枠組みは、日米とオーストラリア、インドの4か国による枠組み「クアッド」よりも緊密な協議を行うことになるだろうという見方を明らかにしました。
国家安保室の金泰孝(キム・テヒョ)第1次長は17日、韓日米の首脳会談では、3か国の関係の重要性を示す「キャンプ・デービッド原則」と「キャンプ・デービッド精神」、少なくともこの2つの文書が発表されると明らかにしました。
そのうえで、韓日米3か国による枠組みは、今後、日米とオーストラリア、インドの4か国が参加する枠組み「クアッド」よりも緊密な協議を行うことになるだろうと述べました。
金次長によりますと、「キャンプ・デービッド原則」は韓日米が協力を行う上での指針を盛り込んだ文書で、「キャンプ・デービッド精神」は3か国の協力の実施策を盛り込んだ共同声明だということです。
これに先立って、アメリカの国家安全保障会議でインド太平洋を担当するキャンベル調整官も16日、今回の首脳会談について、「韓日米の関係を強化するための野心的なイニシアチブが発揮されるだろうと」して、期待を示しています。
アメリカ国防総省は、「韓日米の協力は特定の国家をターゲットにするものではない」としながらも、特定の国が、域内の不安を高めたり他国の主権を侵害したりする場合には、韓国や日本などと協力し、これを防ぐために努力すると明らかにしました。
この発言は、中国などからの反発を牽制するものとみられます。
一方、中国は、韓日米首脳会談に向けての韓国の動きをめぐり、「泥沼に足を突っ込む行為」だとして反発しています。
2023年8月23日修正