ソウル市では、犬と猫の食用を禁止する条例案が市議会に提出されていますが、ソウル市民の7割はこの案を支持していることがわかりました。
ソウル市議会では、ことし5月末に、犬と猫の食用を禁止する内容を柱とする条例案が提出されましたが、社会的合意が足りないという指摘や、国会で同様の内容の法律の制定に向けた議論が行われていることなどを理由に、審査が保留されています。
市の条例案について、動物の権利擁護を訴えて活動する市民団体が今月10日から17日にかけて、18歳以上のソウル市民1000人を対象に調査したところ、犬と猫の食用禁止に賛成する人は70.5%に上りました。
反対は22.3%でした。
食用を禁止する理由としては、「犬は長い間、人間と共存してきたペットだから」が最も多く、このほかに「動物の福祉や権利の向上」、「犬や猫の食用は非衛生的」、「国のイメージ悪化」などがあげられました。
「この1年以内に犬の肉を食べたことがあるか」という質問に対しては、92.8%の人が「ない」と答えています。
調査の結果を受け、市民団体の関係者は、「ソウル市議会は、条例案の成立を望む市民の意思を反映し、早期に条例を成立させるべきだ」としています。