市民サービスの向上に向けて、政府傘下の全96の公共機関の相談窓口の電話番号が「110番」に一本化されます。
国民権益委員会が21日に明らかにしたもので、来年中にまず17の公共機関からスタートし、再来年には96すべての政府系公共機関のコールセンターを統合するということです。
現在のところ、各公共機関では、市民からの問い合わせ用の電話窓口をそれぞれ個別に開設していて、運営が非効率で、予算の無駄使いにつながっているとの指摘が出ていました。
また、利用する市民からは、サービスを担当する機関を間違えた場合、相談内容を何度も繰り返して説明しなければならないなど、不便だとの声が上がっていました。
また、相談を受けた内容のデータベース化について、これまでは、それぞれの機関ごとに独立したサーバーを使っていましたが、民間のクラウドサービスを利用することで、データの蓄積を容易にするほか、AI=人工知能を導入して、コスト削減や自動応答による業務効率化につなげるということです。