最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権への反発として、ハンガーストライキを開始しました。一方、ハンストは党内の支持固めだという見方も出ています。
李代表は31日、党代表就任から1年を迎えて開いた記者会見で、「尹政権の無能さと暴走に歯止めをかけることができなかった」と述べ、ハンガーストライキを始めると発表しました。
李代表は、尹政権が国民の生活と民主主義を破綻させたとして、国民への謝罪を求めました。
また、韓国政府に対して、福島原発の汚染処理水の海洋放出に反対する立場を表明することにくわえ、国際海洋裁判所に提訴することを要求しました。
さらに、政策の全面的な変更と、それに基づく内閣改造を断行するべきだと主張しました。
李代表をめぐっては、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市の市長を務めていた時代の不正をはじめとする複数の容疑で検察が取り調べを行っていて、党内からも早期退陣を求める声が上がっています。
今回のハンガーストライキについて、李代表は政権批判としていますが、一部では、李代表が置かれている厳しい状況を乗り切るための行動という見方も出ています。
李代表は、去年8月の党大会で、8割近い圧倒的な得票率で党の代表に就任しましたが、1年経った今も、過去の数々の不正の疑いが、党全体のイメージや支持率の低下につながっているという批判の声が大きくなっています。