中国は、先月導入した、半導体原材料に使われる鉱物のガリウムとゲルマニウムに対する輸出管理の強化策について、韓国に対して「正しい手続きに沿って申請すれば許可する」と説明しました。
外交部の当局者が先月31日、記者団に対して明らかにしたところによりますと、中国は、29日に開かれた韓中経済共同委員会で、鉱物のガリウムとゲルマニウムに対する輸出管理の強化策について、「輸出禁止ではなく、制限であって、正しい手続きに沿って申請すれば許可する方針だ」と韓国側に説明したということです。
中国政府は先月1日から、半導体原材料となる鉱物のガリウムとゲルマニウムを輸出する際に許可を受けるよう、輸出管理を強化しています。
また、当局者は、同委員会で中国側に対し「輸出管理を合理的に行い、韓国企業に否定的な影響を及ぼさないよう望む」という立場を伝えたと明らかにしました。
韓中両国は先月29日、中国の北京で3年ぶりに対面で開かれた経済共同委員会において、サプライチェーンの安定的な管理や両国の経済協力の発展策、文化コンテンツを含む実質的な協力策を議論しました。
同委員会で、サプライチェーンの管理がおもな議題として取り上げられたのは初めてです。
韓中経済共同委員会は、韓中間の包括的な経済協力を話し合う枠組みで、両国の国交が正常化された1992年の翌年から、定期的に開催されています。