100日間の通常国会が始まりました。
今回の通常国会は来年4月の国会議員選挙の前哨戦ということで、国政監査や予算の審査などで与野党が死活をかけた攻防を繰り広げるとみられます。
国会は1日午後、本会議場で開会式を行ったあと、12月9日まで100日間の会期に入りました。
政治・外交・統一・安全保障・社会・教育・経済など、国政全般について問う「対政府質問」は、5日から8日までの4日間行われます。
日本の福島原発の汚染処理水の放出やトラブル続きだったスカウトジャンボリー、歴史をめぐる論争など、争点が多く、与野党の激しい攻防が予想されます。
各党の代表演説は18日に最大野党「共に民主党」が、20日に与党「国民の力」がそれぞれ行い、国政監査は来月10日から30日まで行われます。
与野党は、政府が国会に提出した656兆9000億ウォン規模の来年度予算案をめぐっても激しく対立するとみられます。
予算案について、与党は「財政の健全化」を目指した案だとしていますが、野党は景気回復のためには少なすぎるとして総支出の増額を求めています。
今回の通常国会でもっとも注目されるのは、会期中に検察が「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の逮捕状を請求するかどうかです。
李代表については、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市の市長を務めていた時代の不正をはじめとする複数の容疑で今月中にさらなる検察の取り調べが予定されていて、今月下旬の「秋夕(チュソク、陰暦8月15日)」の連休前に国会で逮捕同意案の採決が行われる可能性が出ています。
現職の国会議員である李代表は、国会の会期中に国会の同意なしに逮捕・拘束されない「国会議員不逮捕特権」を持っています。