尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、中国で今月開かれる杭州アジア大会の開幕式に国務総理を出席させる案を検討していて、北韓とロシアが急接近しているいまの局面を、中国との関係改善のきっかけにしたい考えです。
尹大統領は、杭州アジア大会を、中国との関係改善につなげる契機にしたいと考え、23日の開幕式に韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理を出席させる案を検討しているということです。
アジア大会に長官級ではなく総理が出席するのは異例です。
尹大統領は、今月7日にインドネシアで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議に合わせて中国の李強首相と会談し、「韓中関係は、頻繁に会って、交流し、対話をすることで解決していくことができる」と語りました。
尹大統領はまた、10日、インドで行われたG20=主要20か国首脳会議に関連した行事でも、隣に座った李首相に「年内に再会できることを希望している。習近平国家主席にも格別の挨拶の言葉を伝えてほしい」と述べました。
一方、尹大統領はこれまで使っていた「韓中日」という表現を、このところ、国名の順番を変えて「韓日中」としていましたが、12日の閣議では、再び「韓中日」に変えています。
趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長は11日のメディアのインタビューで、習主席の韓国訪問について、「期待してもよさそうだ。中国側も韓国との関係を発展させたいという意向を明確にしている」と話しています。