検察は、去年の大統領選挙で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に不利に働くフェイクニュースを報じた疑いで、総合編成チャンネルのJTBCとインターネットニュースサイトの「ニュース打破」を家宅捜索しました。
ソウル中央地方検察庁の特別捜査チームは14日、名誉棄損などの疑いで「JTBC」本社と「ニュース打破」の事務所や記者の自宅に対する家宅捜査を行いました。
これらのメディアは、去年の大統領選挙を前に、当時「国民の力」の候補だった尹大統領について、「尹氏が検事だったころの2011年に、釜山貯蓄銀行が都市開発事業への不正融資を行ったことを把握していながら、起訴しなかった」という趣旨のニュースを報じています。
最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が背任容疑で裁判を受けている関連の都市開発事業をめぐっては、1000億ウォン以上の不正融資とあっせんが行われたとされ、当時の検察庁の捜査チームはこの事実を把握していながらも、関係者を起訴しなかったという疑惑がもたれています。
当時の担当検事は尹大統領でした。
しかし、検察は、尹大統領が検事だったころ、この都市開発事業への不正融資は、捜査の対象ではなかったとして、このニュースはフェイクニュースだと判断しています。
検察は今月7日、10人あまりからなる特別捜査チームを立ち上げ、全力で捜査に当たっていて、放送通信委員会も同じ日、関連の同様の報道をめぐって、KBS、MBC、JTBCに対して、ニュースの内容の真偽を検証する仕組みが正常に機能しているか、確認する方針を打ち出しています。