中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムに韓国は参加しない方針を決めたもようです。
外交筋によりますと、韓国政府は、来週、北京で開かれるフォーラムに代表団を派遣しない方針を決めたということです。
「一帯一路」の構想は、中国と中央アジア、そしてヨーロッパを陸路および海上航路でつなぐ物流ルートを整備し、貿易を拡大させることで経済成長につなげようというもので、習近平国家主席が2013年に提唱し、中国の重要な外交政策の一つとなっています。
中国外務省は、構想の提唱から10年を記念する今回のフォーラムについて、これまでに、ロシアのプーチン大統領をはじめ130か国以上の代表が参加を決めていると発表しています。
前の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、2017年に開かれた第1回と、2019年の2回目のフォーラムには、代表団を派遣しました。
外交関係者によりますと、今回のフォーラムに韓国が参加しないのは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の中国に対する外交政策が前政権とは異なることを象徴的に表すものだと話しています。