世論調査会社のリアルメーターが、ソウル市江西(カンソ)区の区長を選ぶ補欠選挙後に実施した調査で、与党「国民の力」の支持率が更に下落し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の発足後、最も低くなりました。補欠選挙で「国民の力」の候補が大敗したことが影響したものとみられます。
リアルメーターが12日と13日に、全国18歳以上の男女およそ1000人を対象に調査したところ、与党「国民の力」の支持率は32.0%で、最大野党「共に民主党」は50.7%でした。
「国民の力」が2週前の調査に比べて4.3ポイント下がった一方で、「共に民主党」は2.9ポイント上がり、両党の差は、11.5ポイントから18.7ポイントに広がりました。
尹政権発足後、「国民の力」の支持率が最も低くなった一方、「共に民主党」の支持率は最も高い結果となりました。
「共に民主党」の支持率は、2020年4月の4週目以来、およそ3年6か月ぶりに50%台となっています。
保守と革新のどちらでもない中道層が増えているなか、今回の調査で中道層だと答えた回答者のうち、52.6%が「共に民主党」を支持しました。
今回、両党の支持率の差が広がったのは、先週行われたソウルの江西(カンソ)区長選挙で、尹大統領が恩赦を与えた与党「国民の力」の候補が大敗したことが影響したものとみられます。
一方、尹大統領の支持率も直前の調査から3.7ポイント下がって34%になりました。リアルメーターが行った調査で、尹大統領の支持率が35%を下回ったのは、5か月ぶりです。
尹大統領の国政運営について「うまくやっていない」と答えた人は、2.4ポイント上がって62.2%でした。
この調査の信頼水準は95%、標本誤差は±3.1ポイントです。詳しい内容は、中央選挙世論調査審議委員会のホームページで確認できます。